間違った育児なんて存在しない

3月末に、ようやく女の子を授かることができました。
これまで別所で、自分の妊娠・出産を通して、妊婦さんのマイナートラブルや、様々な体の変化などについて、医学的な見地からブログを書いてきました。
こちらでは、産婦人科領域ではなく、育児を通した小児科領域のブログを書いていこうかなと考えています。

が、なにぶん、まだ育児をスタートしたばかり。
これからどうやってこのブログを広げていこうか、思案中です。

生まれて、赤ちゃんと接して思ったこと。
私はお母さん初心者マークだけれど、赤ちゃんも赤ちゃん初心者マークであるということ。

十月十日、お母さんの体の中で育ってきて、突然外界に放りだされ「お腹がすく」ことも「おしっこしたい」ことも「眠たい」ことも、いろんなことが初めてなんですよね。
だから、なにがなんだかわからないから泣いて伝えてくれること、それが赤ちゃんのお仕事。
頑張ってそれを推理して、解決したり、だっこしておつきあいしたりするのがお母さんの仕事。

で、インターネットであれこれ検索して思ったこと。
それは「間違った育児なんて存在しない」ということです。
例えば栄養。母乳だけだろうと、粉ミルクだけだろうと、混合だろうと、どれもが間違いではないのです。
紙おむつでも布おむつでも、どっちがえらいとかはないのです。
それを「私が正しい、あんたが間違っている!」と主張している方が散見される。それが非常に気持ち悪く思いました。
なにせ、育てているお母さんが違えば、育てられている赤ちゃんも違うのです。育児が違って当然です。
ただ、そこに赤ちゃんへの愛情さえあれば、全部の育児が正しく、そして間違いではないと私は思います(虐待レベルの話は別です、念のため)。


その一方で、医学的な知識でネット上の情報を見ると、「それは違う!」と思うことがとても多いという事も気になりました。
この間違いについては、育児のバリエーションとは違う意味で、きちんとした知識として訂正したいな、と思います。間違った知識にとらわれて育児ノイローゼになる、なんて、あまりに悲しい話だと思いますので。

私は医者で、一応学生時代に一通りの教科書的な小児科の知識は勉強しています。
何ヶ月でなにができるようになって、どんな反射があって、どんな病気があって……
でも、しゃっくりで困り顔の赤ちゃんを抱き上げていると、あー、医者の知識なんてなんの約にも立たないなあ……なんて思ってしまいます。私のでないおっぱいに (-"-) ←こんなしぶい顔で頑張ってくれる赤ちゃんに申し訳なくなったり、便秘で踏ん張って真っ赤になってる赤ちゃん見ながら、「め、綿棒浣腸?」とか検索している自分もいます。

そう、私自身、手探りです。
手探りながら、いつか誰かのお役に立てる情報発信ができれば、と思います。



(記事は下に続きます)
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