麻疹速報グラフ(国立感染研究所)42週を読む

国立感染研究所の麻疹速報グラフが更新されました。
42週とそれまでの集計で、2016年10月26日までの分です。
詳しいグラフはこちら。
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/measles/measles2016/meas16-42.pdf

先々週(40週)が7例から5例にまた修正されています。
今週は5例ですね。
国外感染2例、国内感染3例。なかなか減らない。


さて詳細を見て行きます。

内訳は、愛知2例、千葉1例、長野1例、大阪1例。
東京が0例なのはいいですね。
長野が今年初めて出てますね。大阪も千葉もまた1例。
愛知の2例は気になります。ここも人口が多いので、これからが心配。


予防接種歴も出ています。
今年に入ってからの集計は、接種なし40人、不明51人、接種1回40人、接種2回24人。(予防接種をしているのに感染している人がいる理由はこちらをどうぞ。「麻疹のワクチン(予防接種)を受けていても感染・発症するのはなぜか」)。
接種歴のある人が多く見えるかもしれませんが、接種無しの人の罹患率が圧倒的に高いと思ってもらって結構です、母数が違います(統計トリック〜麻疹のワクチン(予防接種)を受けている人の方が感染者が多くなる?!〜)。


年齢内訳は、20〜29歳が36%、続いて30〜39歳が21%と、20代後半〜30代の感染者が半数以上(予防接種制度の問題で、1回接種が多い世代)です。
流行が下火になってきtので「もううたないでもいいか」と思わず、ぜひ接種歴のない方、不明の方、1回の方、予約をしてください。
今後の流行時にも必ず役立ちます。接種出来ない小さな子や、病気のあって麻疹に感染すると致命的な方、妊婦さん、いろんな人を守れます。
あなたがうつことで、今後の流行を防ぐ事が出来ます。

昨年と同程度(週あたり0人〜4人程度)になるくらいまで、もうしばらくまとめていきます。


麻疹情報まとめのページに、各自治体の麻疹情報を発信しているサイトをまとめています。自分の住む都道府県の情報がわからない方は参考にされてください。


その他麻疹の記事については、「麻疹情報まとめ(当ブログ内)」をご覧ください。

(記事は下に続きます)
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