麻疹速報グラフ(国立感染研究所)43・44週を読む

先週更新できませんでしたので、まとめて2週分。

国立感染研究所の麻疹速報グラフが更新されました。
43・44週とそれまでの集計で、2016年11月09日までの分です。
詳しいグラフはこちら。
43週
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/measles/measles2016/meas16-43.pdf
44週
http://www0.nih.go.jp/niid/idsc/idwr/diseases/measles/measles2016/meas16-44.pdf

43週は2例。大阪1例、神奈川1例。両方国内感染。(44週のものを見ると1例に修正)
44週は2例。三重1例、神奈川1例。これも両方国内感染。




国内感染が0にならないなあ……。
神奈川が続けて出ているようですね(修正内容がわからないのでなんとも言えませんが)。
早く0例になって欲しいのですが。




予防接種歴も出ています。
今年に入ってからの集計は、接種なし40人、不明52人、接種1回39人、接種2回24人。
(予防接種をしているのに感染している人がいる理由は「麻疹のワクチン(予防接種)を受けていても感染・発症するのはなぜか」。
接種歴のある人が多く見えるかもしれませんが、接種無しの人の罹患率が圧倒的に高いと思ってもらって結構です、母数が違います→統計トリック〜麻疹のワクチン(予防接種)を受けている人の方が感染者が多くなる?!〜)。


年齢内訳は、20〜29歳が36%、続いて30〜39歳が22%と、20代後半〜30代の感染者が半数以上(予防接種制度の問題で、1回接種が多い世代)です。

流行自体は過ぎたとみてよいと思いますが、まだ国内感染がくすぶっている状態です。
海外からの持ち込み→家族などの国内感染というパターンだと思うので、もうそこまでの心配はしなくてよいと思っています。
ただし、やはり海外からの持ち込みは今後もありますので、今後流行した時のためにも、定期接種&これまでに接種したことのない人、1回接種しかしていない世代のみなさんは、今のうちに予防接種をぜひうちにいきましょう!

昨年と同程度(週あたり0人〜4人程度)になるくらいまで、もうしばらくまとめていきます。せめて0人の週が出るまでは……!


麻疹情報まとめのページに、各自治体の麻疹情報を発信しているサイトをまとめています。自分の住む都道府県の情報がわからない方は参考にされてください。


その他麻疹の記事については、「麻疹情報まとめ(当ブログ内)」をご覧ください。

(記事は下に続きます)
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